“РУССКИЙ ЯЗЫК – КАК ШАХМАТЫ.”
Когда мы говорим по-русски, нам надо предвидеть дальнейшие ходы. Иначе, делаем ошибки.
ロシア語はチェスである。話すとき、先を読め。さもなくば、間違える。
「神への信仰のない理性は危険であるとベネディクト十六世(ローマ教皇)は言う。しかし、理性を排除する信仰もまた然りだと。それは狂信につながり、暴力を引き起こす可能性さえある」
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「エクソシスト」とはキリスト教における「悪魔祓い」のことである。カトリックにおいては、この理性を超えた儀式が制度として内包されている。是非に議論がありながらも、現代まで保持されている。起源の古い宗教ならではの興味深い側面だ。
この本は、米紙「ロサンゼルス・タイムス」のローマ支局長が執筆。現代のエクソシストについて、儀式の実際、歴史、イタリアにおける現状、エクソシストの横顔、被術者のドキュメント、カトリック内部での論争、否定的な精神科医の見解――等、コンパクトにまとまっている。
冒頭に挙げた現ローマ教皇の言葉を考えると、宗教において「理性」「知性」=「顕教」と、「情動」「信仰心」=「密教」とのバランスはいかにあるべきか、という問いが浮かび上がる。カトリックでは顕教を基調としつつも、密教も内包する。それにより、カルトへ走りがちな、疎外感を抱えた現代人をカトリックの枠内に一部では踏みとどまらせているようだ。
一方、日本の仏教ではそうした「顕教+密教」という枠組みに乏しく、また、そもそも宗教的土壌も弱かったがために、オウム事件が起きたのではないか。
同書において、エクソシストを務めるある神父はこう語る。
「信仰はとても頭でっかちになってしまった。われわれ教会の人間は、ときとして、信仰の世界に生きるには知的すぎる」
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翻って、ロシア正教における顕教と密教の関係、バランスはいかなるものであろう。
教会に通っている、あるロシア語教師(三十代?女性)は「今のロシアでは魔術(Магия)に頼る人々が多くいる」と話す。新聞や雑誌に広告が出ているそうだ。自身も誰かの「邪眼(сглазить)」による被害で突然視力が落ちたようだ、と半ば本気で言う。一方で、彼女は教会の現状に対しても「司祭が私に電話番号を聞いてきたのよ!」とあまりに世俗的であることを批判した。
宗教が共産政権のくびきから解放されて二十年ほど。プーチン政権とロシア正教会の関係はあまりに近く、総主教が超高級腕時計をつけていることが発覚して騒動になったこともあった。政教の近さに対する批判の分かりやすい現れが、2月にモスクワの大聖堂に乱入してパンクロックを演奏した「プッシーライオット」事件である。
分かりやすい批判のほかに、「密教」を求める人々の目に見えない動きがあるようだ。魔術師に頼るうちはまだよい。怖いのはカルトだ。オウム真理教が伸張したのもこのロシアである。
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トレイシー・ウィルソン著、文春文庫
なんと『ドラえもん』のロシア語版が今年、誕生。しかも、露語への翻訳者は村上春樹の小説を訳した人だという。興味深い。
ロシア文学者、沼野恭子氏の下記のブログで知った。http://www.tufs.ac.jp/blog/ts/p/nukyoko/2012/08/post_119.html
近所の本屋で見つけて、早速買った。
裏表紙には次のような説明文がロシア語で。
“生活の中で非常に不運なのび太。学校では侮辱され、自宅では叱られ、友達さえ彼をからかうのが大好き。—-しかし、新年に、猫ロボットのドラえもんがこのひどい運命から彼を救うために未来からやって来る。
陽気でのんきなドラえもんはいつも、「胸」の特別なポケットから取り出す様々な不思議な品々を用いて、のび太を助ける準備が出来ている。”
※「Нобита」が女性名詞として格変化を起こしている!与格「Нобите」に。
Вы знаете самый известный манга в Японии? По моему мнению, “Дораэмон”. Вот эта первая манга “Дораэмон” на русским языке!
Дораэмон: он добруй и умный робот. Он поможет ленивый школьник, которого зовут “Нобита”. У Дораэмона есть удобние странние будущие инструменты, потому что он приехал из будущего времени.
…В этой манге вам можно узнать не только японскую культуру, а и можно читать хорошую мечту.
В Японии в каждом году новый мультфильмы Дораемона идут. В детстве я часто смотрел эти фильмы. Они мне очень понравились.
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Я нашёл мангу “Дораэмон”, и сразу купил!
На обложке написали:
“Нобите совсен не везёт в жизни. В школе его обижают, дома ругают, даже друзья любят над ним поиздеваться. —- Но на Новый Год кот-робот Дораэмон прибывает к нему из будущего, чтобы спасти его от этой ужасной судьбы.
Веселый и беззаботный Дораэмон всегда готов помочь Нобите с помощью разных фантастических штук, который он достаёт из специального кармашка на своем груди.”
最近、昼飯にシャベルマ(日本ではケバブか)を時々食べる。安い、早い、旨いの三拍子そろったロシアに於ける牛丼的スターだ(中央アジア出身と思われる。またはトルコやタタルスタンからか?)。
が、問題がある。マヨネーズベースのドレッシングたっぷり、野菜たっぷりなため、包み紙を上手に保持しないとすぐこぼれる。で、中身をこぼさないよう包み紙を押さえているとしばしば間違えて紙を食べてしまう。苛立たしい歯応えに、ただ苦虫を噛み潰すばかりとなる。
もしも、包み紙なしでも食べやすいシャベルマを開発できたら、ヒット商品になるやも……。
ここで話は変わる。下宿中のため一切料理していないのだが、スーパーに行く度、my醤油を買うべきか悩んでいる。それも、当地では高級品のキッコーマンを買うべきかどうかだ。
シャベルマを食べながら、もし数滴、キッコーマンの醤油を垂らしたならばもっと旨くなるのではと想像してしまうのだ。my醤油を導入する日も遠くないかもしれぬ。そんな細かい悩みのほかには、ロシア語学習を巡る巨大な悩みがあり、とても書き尽くせない。
Иногда я ем шаверму. И я люблю её, потому что она вкусная и дешёвая. И могу есть быстро.Но по ошибке часто я ем бумагу с ней. А я не люблю есть бумагу!
Все едят бумагу. Тогда по моему мнение, есть шанс бизнеса. Все не любят сьесть бумагу. И если я мог приготовить удобную вкусную шаверму без бумаги!
Инцидент!? На этой рекламе сказали :”Большой зелёный попугай вылетел из окна. 10000 рублей за возврат попугая!”
事件!? この広告に曰く、「大きな緑色のオウムが窓から飛び立ってしまいました。オウムを取り戻してくれたら(オウムの回収に対しては)、1万ルーブル(約2万5000円)!」
Я думаю, что такой попугай очень дорогой. А на рекламе сказали, что он вылетел 2ое июля. Наверное сейчас он живёт в далёком лесу, или может быть они уже нашли его.
このようなオウムはとても高価だと思われる。そして、広告によると、オウムが飛び立ったのは7月2日という。おそらく、現在、彼は遠くの森に暮らしているか、それとも、飼い主が見つけたのではなかろうか。
Желаю его здоровье!
オウムが健康であることを祈る。
―Здравствуйте, 911 ?
―Да, что у вас случилось?
―Две девушки дерутся друг с другом за меня.
―И в чем проблема, сэр?
―Страшненькая выигрывает!
―もしもし、911番ですか?
―はい。何があったんですか?
―女の子2人が、僕を巡って殴り合いのけんかをしているんです。
―で、どこに問題があるんです、サー?
―ちょい怖い方の(かわいくない方の)子が勝ってるんですよ!
Обычно меня трудно понимать русские анекдоты. Но я понял этот анекдот!
苦労して辞書を引いてもよく分からない小話が多い中(数編しか試みていないが)、この小話はオチが分かりやすい。
※無料紙「МЕТРО」(メトロ)7月26日発行号より。